さなえ、はじめてのおつかいで気づいた“ふつうの奇跡”
- saorik273
- 7月16日
- 読了時間: 3分
更新日:7月17日

このあいだ、人生ではじめて「企業訪問」行った時後にね
ふと思ったの
「えっ、わたし…企業訪問してる!?すごくない!?」
ついこの前まで、いや今も、
ポンコツ主婦で、母ちゃんだった私が
今こうして、アーティストとして絵やイベントで心を伝えようとしてる。
AIが進化していくこの時代に、
“心を感じて、心を動かす”ことの大切さを、
イラストやイベントを通して伝えていきたい。
その想いに背中を押されて、今、こうして動けている。
でもね、実はもうひとつ、大きな“理由”があるんです。
去年の私は、動けなかった。

2024年8月。
私は「両側臼蓋形成不全(りょうそくきゅうがいけいせいふぜん)」という診断を受けて、
骨を切って回転させ、さらに骨を移植するという大きな手術を受けました。
術後は、ベッドから10日間まったく降りられず、
トイレにも行けない、すべてに介助が必要な毎日。
足も全く動かなくて、、、どうなるんだろうと不安にもなった
そして
人生初のおむつ生活。
「やすいさん、そろそろ1週間になりますし…便、頑張ってしましょう!」
と声をかけられても、できない。頭ではわかってるんだけど、、、できなくて、、、、。
11日目
ようやく介助してもらってトイレで用を足せたとき、
涙が止まりませんでした。
トイレがあるって、すごいこと。
誰かが手を貸してくれるって、ありがたいこと。
車椅子があるって、希望。

今まで“当たり前”だと思っていたことの一つひとつが、
本当は全部「奇跡」だったんだと心から感じた瞬間でした。
「人に頼る」ことを、初めて覚えた。
それまでの私は、
「迷惑かけちゃだめ」
「自分のことは自分で」
って、全部ひとりでやろうとしてた。
でも、動けなくなって、できなくなって、助けてもらうしかない状況で、
はじめて「手放す」こと、「頼る」ことの大切さを知りました。
誰かがいてくれるって、こんなにあたたかいんだ。
それを教えてくれたのは、あの時間でした。
だから今こうして、イラストを仕事にしようと動けたり
大切な仲間がいて企業さんを訪ねたり、イベントを企画したり、
動けている私がいる。
これは本当に“奇跡”なんです。
でも、実はもう一方の足も…
反対側の足にも、同じ症状があります。
「手術をした方がいいかも」と言われることもあるけれど、
正直まだ、手術という選択はしたくない。
だから、今は保存療法という方法で、なんとか乗り越えたいと思っています。
そして出会ったのが、スポーツ専門のリハビリ施設。
今はそこの先生たちに支えられながら、筋トレを続けて、
自分の身体と真剣に向き合っています。
この出会いもまた、奇跡。
ピンチの中にこそ、必要な出会いが待っていたりするものなんだなって、しみじみ思います。
息ができること。目が覚めること。歩けること。話せること。
それってぜんぶ、奇跡。
腹が立つ日も、不安になる夜もあるけど、
それすらもきっと、“気づくためのサイン”。
起きた出来事をどう受け止めるかで、人生の見え方はがらりと変わる。
これは、私だけじゃなく、みんな同じ。
みんなのまわりにも、きっと奇跡があふれてる。
それに気づけるかどうか。
今回の「はじめてのおつかい」は、
そんなことを私に教えてくれた1日でした。
だから今日は、いまの自分にこう言いたい。
「今の私、よくやってる」
「すごく素敵だよ」って。
過去の私も、未来の私も、全部まるっと抱きしめながら、
今日をちゃんと生きていこう。
読んでくれてありがとう。
あなたにも、たくさんの奇跡が降り注ぎますように。




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