あの日、世界が一瞬で変わった日。
- saorik273
- 7月8日
- 読了時間: 3分
更新日:7月8日
昨日のブログで、
“地球人として、地球の未来を一緒に考えたい”という想いを書きました。
今日は、その気持ちの根っこにある、大学時代の体験について書こうと思います。
私は、戦争を経験していません。
でも、祖父から第二次世界大戦の話をたくさん聞いて育ちました。
「戦争は、人を人でなくしてしまう」——
そんな言葉が心に残っていて
歴史で学んだり、
『はだしのゲン』や『火垂るの墓』のような戦争映画を観たり、
おじいちゃんの語る体験を通して、戦争の怖さは感じていたつもりでした。
それでもどこか、「戦争は過去のもので、今の自分には遠い話」のように思っていました。
でもその感覚が、一瞬で崩れるような出来事が起きました。
どこか“戦争”は自分とは遠い世界の話のように感じていたのです。
でも、その感覚が一瞬で崩れるような出来事がありました。
それは大学生のとき。
ボランティア活動を学ぶために、アメリカに1ヶ月間滞在していた時のこと。
私はワシントンD.C.にある幼稚園でボランティア活動をしていました。

※この頃の自分よ、、モンチッチ笑
ある日、子どもたちと遊んでいたときだったか、
ふと先生たちに呼ばれて、職員室に向かいました。
そこにはテレビがついていて、
ワールドトレードセンターに飛行機が突っ込む映像が流れていたのです。

※現地で日本に帰る前に忘れないために買ったTIMEの雑誌
「えっ、これ映画?」と尋ねた私に、
「さなえ、映画じゃない。リアルよ」と、先生が真剣な真顔で返してきました。
頭の中が全然追いつかなくて、
何が起きてるのかもわからないまま、
でもただただ、胸の奥がギュッと苦しくなるような、
なんとも言えない恐怖心と一緒に、呆然とテレビを見つめていたのを覚えています。
先生たちは冷静に、でもどこか焦りながら、
「親御さんに連絡を取って、子どもたちを迎えに来てもらおう」
という話をしていました。
そんなとき、
もう1機、別の飛行機が、同じワールドトレードセンターに突っ込んだのです。
その瞬間、幼稚園の中の空気が一変しました。
まるで時間が止まったように、誰も言葉を発せなくなって、
ただただ、呆然と立ち尽くしていたのを覚えています。
私たちも「すぐに帰りなさい」と言われて、
帰り支度を始めました。
でも、そのときさらに耳に飛び込んできたのが、
“ペンタゴンにも飛行機が突っ込んだ”というニュース。
ワシントンD.C.のにいた私は、
一気に現実味を感じて、震えるような感覚で
地下鉄に向かいました。
人があふれ、交通も混乱していて、
慣れない土地で、張り詰めたような空気の中を帰ったこと、
今でも、あの瞬間のひとつひとつの景色や感覚を覚えています。
“戦争は、自分とは遠いところで起きるもの”——
そんなふうに思っていた私の感覚が、
この日を境にガラッと変わったのです。
この続きは、明日のブログで書こうと思います。




コメント