top of page

「パカパカ信号と、思いやりのすれ違い」

更新日:7月1日


先日、出かけた時の帰り道のこと。

ree

ちょっと立ち止まって携帯を触ってたら、

すぐ横で小学生の低学年ぐらいの男の子4人組が言い合いしてるのが聞こえてきた。


最初はあんまり気にしてなかったんだけど、

聞いてるうちに、ちょっと気になってきて。


お互いに「なんで?」とか「ダメじゃん」とか言ってて、

あぁ、意見がぶつかってるな〜と。


様子を見ながら、「声かけた方がいいかな…」って迷ってたけど、

結局「どうしたの?」って声をかけてみた。


そしたらね、こういうことだったの。


4人組のうち1人の子が、信号が“パカパカ”って点滅してるときに横断歩道を渡っちゃった。

それを見てた2人の子が、「危ないじゃん!なんで渡ったの?理由教えてよ!」って注意したらしい。


その渡った子は、なんだかしょんぼりしてて。


私も気になって、「なんで渡っちゃったの?」って聞いてみたら、

実はその4人のうちの1人が、信号が変わる前にピューッと走って行っちゃったんだって。

で、それを見て「あぶない!」と思って、とっさに追いかけた。

そしたら、ちょうど信号がパカパカしてたっていうわけ。


うん、それなら理由があったんだよね。

ちゃんと信号が危ないってことも分かってた。

でも「友だちが一人で行っちゃって危ない!」って思って、思わず体が動いたんだ。


で、注意した子たちにも話を聞いてみたら、

「あ…僕たち、ちょっときつい言い方だったかもしれない」って、自分たちで気づき始めた。


そう、これって全部が「誰かを思って」の行動だったんだよね。


・1人で先に行っちゃった子→無意識でも自分のペースで動いた

・それを追いかけた子→友だちが危ないと思って、咄嗟に行動した

・注意した子たち→ルールを守ってほしくて、ちゃんと伝えようとした


でも、その伝え方や受け止め方にズレがあって、ちょっとした行き違いが生まれた。

でもね、これは“悪い子”がいたわけじゃなくて、

むしろ「誰かのことを思う気持ち」から起きた、やさしい出来事だったんだ。


私はその瞬間、すごく大事なことを教えてもらった気がした。


出来事って、パッと見ただけじゃ分からない。

何があって、どうしてそうなったのか。

その前にどんなことがあって、どんな気持ちがあったのか。


本当は仲良しな4人組。

でも、ちょっとしたズレでぶつかってしまうこともある。

それって、人と一緒に生きていく中で、きっと誰でも経験すること。


大事なのは、そのあと。

自分の思いを言葉にできるかどうか。

そして、相手の思いにもちゃんと耳を傾けられるかどうか。


伝えるって、ただ言葉を出すことじゃなくて、

“伝わる”ように話すこと。

そして、自分の言葉がちゃんと「対話」になっているかどうか。


パカパカ信号の前で、思いやりと対話の大切さを、

あの男の子たちから教えてもらった、そんな帰り道でした。


ありがとう!!

 
 
 

コメント


bottom of page