「パカパカ信号と、思いやりのすれ違い」
- saorik273
- 6月28日
- 読了時間: 3分
更新日:7月1日
先日、出かけた時の帰り道のこと。

ちょっと立ち止まって携帯を触ってたら、
すぐ横で小学生の低学年ぐらいの男の子4人組が言い合いしてるのが聞こえてきた。
最初はあんまり気にしてなかったんだけど、
聞いてるうちに、ちょっと気になってきて。
お互いに「なんで?」とか「ダメじゃん」とか言ってて、
あぁ、意見がぶつかってるな〜と。
様子を見ながら、「声かけた方がいいかな…」って迷ってたけど、
結局「どうしたの?」って声をかけてみた。
そしたらね、こういうことだったの。
4人組のうち1人の子が、信号が“パカパカ”って点滅してるときに横断歩道を渡っちゃった。
それを見てた2人の子が、「危ないじゃん!なんで渡ったの?理由教えてよ!」って注意したらしい。
その渡った子は、なんだかしょんぼりしてて。
私も気になって、「なんで渡っちゃったの?」って聞いてみたら、
実はその4人のうちの1人が、信号が変わる前にピューッと走って行っちゃったんだって。
で、それを見て「あぶない!」と思って、とっさに追いかけた。
そしたら、ちょうど信号がパカパカしてたっていうわけ。
うん、それなら理由があったんだよね。
ちゃんと信号が危ないってことも分かってた。
でも「友だちが一人で行っちゃって危ない!」って思って、思わず体が動いたんだ。
で、注意した子たちにも話を聞いてみたら、
「あ…僕たち、ちょっときつい言い方だったかもしれない」って、自分たちで気づき始めた。
そう、これって全部が「誰かを思って」の行動だったんだよね。
・1人で先に行っちゃった子→無意識でも自分のペースで動いた
・それを追いかけた子→友だちが危ないと思って、咄嗟に行動した
・注意した子たち→ルールを守ってほしくて、ちゃんと伝えようとした
でも、その伝え方や受け止め方にズレがあって、ちょっとした行き違いが生まれた。
でもね、これは“悪い子”がいたわけじゃなくて、
むしろ「誰かのことを思う気持ち」から起きた、やさしい出来事だったんだ。
私はその瞬間、すごく大事なことを教えてもらった気がした。
出来事って、パッと見ただけじゃ分からない。
何があって、どうしてそうなったのか。
その前にどんなことがあって、どんな気持ちがあったのか。
本当は仲良しな4人組。
でも、ちょっとしたズレでぶつかってしまうこともある。
それって、人と一緒に生きていく中で、きっと誰でも経験すること。
大事なのは、そのあと。
自分の思いを言葉にできるかどうか。
そして、相手の思いにもちゃんと耳を傾けられるかどうか。
伝えるって、ただ言葉を出すことじゃなくて、
“伝わる”ように話すこと。
そして、自分の言葉がちゃんと「対話」になっているかどうか。
パカパカ信号の前で、思いやりと対話の大切さを、
あの男の子たちから教えてもらった、そんな帰り道でした。
ありがとう!!




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