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「ポジティブ息子、もやもや期突入?〜“枠”を持って向き合う親子のかたち〜」

更新日:8月1日


今日は、中学3年生の長男とのやりとりについて。

うちの長男、とってもポジティブ。

ちょっとやそっとのことじゃへこたれないし、嫌なことも「まあいいか!」って笑って流してこれたタイプです。


でもね、最近。

「なんか、もやもやしてるな〜」っていうのが、母の直感でビシビシ伝わってきます。


本人もきっと、自分の中で「やらなきゃいけない」って分かってる。

でも、その“分かってるけど向き合えない自分”がいて、そこを見ないようにしているようにも見える。

そのギャップに、自分自身がもやもやしているんだろうなぁと、私は感じています。


だから、私も時々、そっと言葉をかけたりします。

でもそれで素直に聞いてくれるかっていうと、そうはいかないのが中3男子(笑)


自分の考えもあるし、反発もある。

対話をしようとしても、噛み合わなかったり、こっちが勝手に空回りしたり。

「もう、なんなん…!」ってなる日もあります。正直、あります。


でもね、私の中で一番大切にしているのは、

「自分の枠にはめないこと」。


つい腹が立ってしまうときって、大抵、自分の理想や常識に当てはめようとしているとき。

そんなときは「いかんいかん!!」と、自分の感情の正体にとことん向き合って、

また自分の軸に戻るようにしています。


とはいえ、共有スペースを汚されたり、物を出しっぱなしにされたりしたら、

それは私の“こだわりポイント”なので(笑)、ちゃんと伝えます。

でも、勉強のことに関しては、本当に何も言っていません。


もちろん、「相談してくれたら、いつでも力になるよ」ってことだけは伝え、

言葉をかけたりしますが、基本は見守りスタンスです。


周りから見たら「え、それでいいの?」って思われるかもしれない。

でも私は、彼が自分自身とちゃんと向き合っていると感じているから、

その時間を奪いたくないなって思うんです。


私がこれまで大事にしてきたのは、

「面白い大人にたくさん出会わせること」。


学校や家庭以外にも、いろんな価値観や生き方に触れてほしい。

そうすることで、息子の中の“引き出し”が増えると思って。


その中でも、彼にとって特別な存在がいます。

小5の頃に出会った美容師さん。

今でも毎月、その人に会いに、片道1時間半以上かけて美容院へ通っています。

最寄り駅からも20分以上歩くのに。すごいよね


きっと彼にとっては、髪を切る以上に“自分を整える時間”なんだと思います。


実は、私が去年入院していたとき。

不安でいっぱいだったときに、その美容師さんがこう言ってくれたんです。


「一緒に子育てすればいいんだよ」


その言葉に、私は本当に救われました。

子育てって、ひとりで完璧にやるものじゃない。

私なんて、日々ポンコツだし(笑)

失敗するし、余裕がない日もある。


だからこそ、信頼できる誰かが一緒に関わってくれるって、

本当にありがたいことなんです。


美容院から帰ってきた息子を見て毎回思います。

「あ、この子、心が浄化されたな」って。

顔つきも、雰囲気も、ふっと軽くなってるのがわかった。


彼がこの人に出会えたこと、本当に宝物だなぁって思います。


そして、そんな彼を通して私自身も学びをもらっています。

母としてだけじゃなく、人としても。


このイラストを描きながら、ふと気づいたことがありました。


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この子たちの足元にある“楕円”。

実はこれ、**「それぞれの枠」や「自分の軸」をイメージして描いたものです。


誰しも、こだわりや大事にしている考え方、感覚がありますよね。

それが、こういう“枠”として現れてくる。


でも、その枠に誰かを無理に入れようとしたり、

逆に、自分が相手の枠に無理やり合わせようとすると、

どこかに歪みが出てしまう。


大事なのは、

自分の枠を大事にしながら、相手にも歩み寄っていくこと。


親子であっても、夫婦でも、友達でも。

お互いに「自分の場所」にちゃんと立って、

ときににじみ合って、ときにそっと離れて、

でもちゃんとつながっている。

そういう関係って、心地いいなと思います。



だから私はこう思うんです。


どんどん悩め。もやもやして悩めばいい。

いろんな人の力を借りたらいい。

今すぐ形にならなくても、この経験がきっと、彼にとっての宝物になる。


…とはいえね、そうは思っていても。

私もまだ“お母ちゃん15年目”。

「ほんとに大丈夫なんかなぁ…」って、心が揺れることもあるんですよ。

やっぱり、揺さぶられます(笑)


でも、それも含めて今。

息子も成長中、私も成長中。

一緒に悩んで、気づいて、笑っていこうと思います。

 
 
 

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