「ポジティブ息子、もやもや期突入?〜“枠”を持って向き合う親子のかたち〜」
- saorik273
- 8月1日
- 読了時間: 4分
更新日:8月1日
今日は、中学3年生の長男とのやりとりについて。
うちの長男、とってもポジティブ。
ちょっとやそっとのことじゃへこたれないし、嫌なことも「まあいいか!」って笑って流してこれたタイプです。
でもね、最近。
「なんか、もやもやしてるな〜」っていうのが、母の直感でビシビシ伝わってきます。
本人もきっと、自分の中で「やらなきゃいけない」って分かってる。
でも、その“分かってるけど向き合えない自分”がいて、そこを見ないようにしているようにも見える。
そのギャップに、自分自身がもやもやしているんだろうなぁと、私は感じています。
だから、私も時々、そっと言葉をかけたりします。
でもそれで素直に聞いてくれるかっていうと、そうはいかないのが中3男子(笑)
自分の考えもあるし、反発もある。
対話をしようとしても、噛み合わなかったり、こっちが勝手に空回りしたり。
「もう、なんなん…!」ってなる日もあります。正直、あります。
でもね、私の中で一番大切にしているのは、
「自分の枠にはめないこと」。
つい腹が立ってしまうときって、大抵、自分の理想や常識に当てはめようとしているとき。
そんなときは「いかんいかん!!」と、自分の感情の正体にとことん向き合って、
また自分の軸に戻るようにしています。
とはいえ、共有スペースを汚されたり、物を出しっぱなしにされたりしたら、
それは私の“こだわりポイント”なので(笑)、ちゃんと伝えます。
でも、勉強のことに関しては、本当に何も言っていません。
もちろん、「相談してくれたら、いつでも力になるよ」ってことだけは伝え、
言葉をかけたりしますが、基本は見守りスタンスです。
周りから見たら「え、それでいいの?」って思われるかもしれない。
でも私は、彼が自分自身とちゃんと向き合っていると感じているから、
その時間を奪いたくないなって思うんです。
私がこれまで大事にしてきたのは、
「面白い大人にたくさん出会わせること」。
学校や家庭以外にも、いろんな価値観や生き方に触れてほしい。
そうすることで、息子の中の“引き出し”が増えると思って。
その中でも、彼にとって特別な存在がいます。
小5の頃に出会った美容師さん。
今でも毎月、その人に会いに、片道1時間半以上かけて美容院へ通っています。
最寄り駅からも20分以上歩くのに。すごいよね
きっと彼にとっては、髪を切る以上に“自分を整える時間”なんだと思います。
実は、私が去年入院していたとき。
不安でいっぱいだったときに、その美容師さんがこう言ってくれたんです。
「一緒に子育てすればいいんだよ」
その言葉に、私は本当に救われました。
子育てって、ひとりで完璧にやるものじゃない。
私なんて、日々ポンコツだし(笑)
失敗するし、余裕がない日もある。
だからこそ、信頼できる誰かが一緒に関わってくれるって、
本当にありがたいことなんです。
美容院から帰ってきた息子を見て毎回思います。
「あ、この子、心が浄化されたな」って。
顔つきも、雰囲気も、ふっと軽くなってるのがわかった。
彼がこの人に出会えたこと、本当に宝物だなぁって思います。
そして、そんな彼を通して私自身も学びをもらっています。
母としてだけじゃなく、人としても。
このイラストを描きながら、ふと気づいたことがありました。

この子たちの足元にある“楕円”。
実はこれ、**「それぞれの枠」や「自分の軸」をイメージして描いたものです。
誰しも、こだわりや大事にしている考え方、感覚がありますよね。
それが、こういう“枠”として現れてくる。
でも、その枠に誰かを無理に入れようとしたり、
逆に、自分が相手の枠に無理やり合わせようとすると、
どこかに歪みが出てしまう。
大事なのは、
自分の枠を大事にしながら、相手にも歩み寄っていくこと。
親子であっても、夫婦でも、友達でも。
お互いに「自分の場所」にちゃんと立って、
ときににじみ合って、ときにそっと離れて、
でもちゃんとつながっている。
そういう関係って、心地いいなと思います。
だから私はこう思うんです。
どんどん悩め。もやもやして悩めばいい。
いろんな人の力を借りたらいい。
今すぐ形にならなくても、この経験がきっと、彼にとっての宝物になる。
…とはいえね、そうは思っていても。
私もまだ“お母ちゃん15年目”。
「ほんとに大丈夫なんかなぁ…」って、心が揺れることもあるんですよ。
やっぱり、揺さぶられます(笑)
でも、それも含めて今。
息子も成長中、私も成長中。
一緒に悩んで、気づいて、笑っていこうと思います。




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